合気道はたくさんの技があって難しい、力を入れないで相手を投げることは難しいと考えると、本当に合気道は難しくなります。
やさしく修得する方法があるので、そんなに難しく考えないようにしましょう。入門して三か月もすれば慣れてきます。
1.合気道の技
合気道の技は、攻撃側(受け)と受け手側(取り)に分けて考えると覚えやすくなります。
技は右の丸(攻撃側)と左の丸(受け手側)を線で結んだように、色々な組み合わせができます。技の名称は、「攻撃方法+施す技の名称」で呼ばれます。例えば、「正面打ち第一教」「諸手取り入身投げ」というように呼ばれています。
同じ技にも体捌きによって表技と裏技があったり、入身技と転換技があったりして、いくつかの技では「表の入身」「裏の入身」「表の転換」「裏の転換」の四つの捌き方ができるものがあります。
そして、お互いが立って行う「立技(たちわざ)」、お互いが座って行う「座技(すわりわざ)」、攻撃側が立って、受け手側が座って行う「半身半立技(はんみはんだちわざ)」があります。通常、柔道のような寝技はありません。
また、相手が武器を持って攻撃して来るときの技、お互いが武器を持っているときの技もあります。武器としては、通常、短刀、剣、杖(じょう)を使って稽古します。
更に、攻撃して来る相手が一人のときと二人以上のときの技があります。二人のときを二人掛け、三人を三人掛け、それ以上を多人数掛けと呼んでいます。