「武道は礼に始まり、礼に終わる」と言います。合気道に限らず、日本の武道は、道場での礼を大切にしています。
植芝盛平翁が、講談社の野間道場に合気道を教えに行っていたことがあります。
そこに野間清治社長のご子息の恒氏が居ましたが、剣道界の麒麟児と言われた人で、天覧試合で優勝するなど若いにも関わらず実力が抜きん出た人でした。
この恒氏も、著書の中で道場の三礼について述べていて、道場に対する礼、師に対する礼、稽古相手に対する礼の三つの礼が、神を敬う心と人を尊ぶ心を表すものである、と教えています。
合気道では、開祖の植芝盛平先生も弟子に「お願いします」、「有難うございました」と礼をしていました。
なお、宗教や国によっては、正座をして両手をつくという座礼に抵抗を覚えるところがあります。
その場合には、強制するものではありません。